爪水虫と爪床水虫について

【もくじ】
・爪水虫とは、どんな病気?
・爪水虫の症状
・爪水虫の怖さとは
・爪水虫治療のポイント
・爪水虫の治療方法
・爪水虫にならないためのコツ
・【動画版】爪水虫の治療方法とは


爪水虫とは、どんな病気?

水虫の原因菌として知られている"白癬菌(はくせんきん)"。

白癬菌は、体に感染すれば”タムシ”や”ゼニタムシ”と言われ、
頭に感染すると”シラクモ”、股間に感染すると”インキンタムシ”と言われ、
感染箇所によって病名が変わります。
爪水虫も言葉通り、爪が白癬菌に感染した症状の際に使われる言葉で、
正式名称は「爪白癬」という病気の事です。



爪水虫の症例


通常、爪の表面は硬いため、直接白癬菌が入り込むことはあまりないのですが、
長時間ブーツを履いていたり、雨で足が濡れてもそのままにしておくことで、
白癬菌が好むケラチンを含む垢や汗などの汚れが溜まり、菌が増殖することで、
爪の周りや爪と皮膚の間から菌が入り込んでしまい感染するという病気です。


神経がない爪ですので、初期段階では爪の先っぽが白濁するだけで、
痛くも痒くも自覚症状もない状態で症状が進行するため、
知らない間に爪水虫になってしまったという話を聞くのですが、
爪水虫の方の大多数に日常生活に関しての質問をすると、
おおよそ上記のケースが感染源だと考えられます。


なお、爪水虫になられる方の特徴としては、既に足の水虫を持っており、
しかも残念ながらその水虫も相当悪化されている方が多いのが特徴です。
こうなると、爪水虫を治すだけでなく、同時に水虫の治療も行わないと、
白癬菌とのいたちごっこを繰り返すだけという事になりかねず、
また爪の中の白癬菌の退治には薬効成分を爪に浸透させないといけないので、
爪水虫の治療は、手間の掛かることになる事で知られています。


爪水虫の症状とは


爪水虫とは、どういう症状を指す感染症か。




爪水虫の症例



まず爪水虫の特徴としては、爪を白く濁らせてしまいます。
時に、白い筋が入ることもあるので、見た目的にも分かりやすいかもしれません。

治療せずに放置しているとどうなるかというと、
まず初期症状としては、爪の先などが白濁し始めます。
そして、白癬菌は指側に感染していき、爪の色も白・黄・黒色へと変色し、
爪の厚みが増え、盛り上がったようになります。
この厚くなった爪は、非常に脆く、ポロポロと剥がれ落ちるのですが、
これは新たな水虫の原因となるので注意が必要です。


よく家族の水虫がうつったという話がありますが、あれは本当です。
家族感染される方は、そのほとんどがこういう何気ないところが原因です。
まき散らかされた白癬菌は、家族感染を引き起こす一因となるので、
是非ご注意ください。

爪水虫の怖さとは


次に、爪水虫の本当の怖さって何でしょうか?




驚き



爪水虫って事は分かったとしても、ある程度まで症状が進行して、
実感してみない事には、なかなかイメージできないものですが、
爪水虫は症状が進行すると他の病気との合併症も起こり得る病気ですので、
大きく3っつの怖さを知ってもらえればと思います。



初期の爪水虫であれば、早期治療をすればいいので、心配はないでしょう。
しかし、爪の厚みが増し、爪が爪としての機能をしなくなった時に、
初めて爪水虫の怖さが現れてきます。

1つ目の怖さとしては、靴も履けなくなったり、歩行困難になったりするという事です。
歩行困難になると、運動不足にも陥り、日常生活にも支障が出てしまいます。

そもそも、—あまり考えないと思いますが— ”爪”は指先の保護以外にも、
人間にとっては大切な役割を果たしているのをご存知でしょうか。

爪がないと指先に力が入りませんし、踏ん張ることもできなくなります。
爪が無いと体のバランス機能も失い、内蔵機能の低下まで招く恐れがあります。
そういう訳で、抜爪というのは、可能な限り避けるべきなのですが、
その爪が白癬菌に浸食されているということを考えると、
爪水虫は本当に放置できない恐ろしい感染症なのだと言えます。


2つ目の怖さは、これは水虫の方においても同様ですが、
白癬菌による糖尿病と合併症の危険性もあるので、油断はしてはいけないのです。
たかが爪水虫。されど爪水虫なのです。

そして3つ目の怖さですが、これも水虫の方であっても同様の事が言えるのですが、
家族にうつす可能性が非常に高いということです。
特に、爪水虫は、足の水虫と違って痒みや痛みがないので、
そのまま放置されてしまっている方も多くいらっしゃるみたいですが、
ボロボロと白癬菌を家中にバラまいて、家族内感染が広がるという、
最悪のケースもよく耳にする話ですので、注意が必要です。



爪水虫も水虫と同じで、完治するまでは白癬菌を抱えた状況ですので、
気を抜かずに治療を続けることが大切であるということと、
恐ろしい感染症だということが、分かって頂けましたでしょうか。


爪水虫治療のポイント


爪水虫の治療のポイントについてお伝えします。




治療のポイント




それでは、そろそろ爪水虫の治療方法のポイントについて、ご説明したいと思います。
爪水虫の治療ポイントは、大きく2つあります。
1つは新しい爪を伸ばすこと。
そしてもう1つは、硬い爪の中へどう薬剤を届けるかです。


本題に入る前に、少しだけ薬剤についてのお話をしたいと思います。


まず、水虫の外用薬は大きく液体と軟膏の2種類があり、
更に内服薬として、飲み薬というのもあります。

よく質問されるのですが、どれが白癬菌に一番効果的なのかという点については、
どれも医薬品として認められているので、判断することは出来ません。
ただ、当社では、液体の薬剤をしみこませて治療するという観点から、
爪水虫には液体薬のほうが治療に適していると考えています。


それでは、本題の治療のポイントに戻りたいと思います。


注意するべき点1つです。
ただ爪の上から液体薬を塗っているだけでは、爪の表面の油気で液体の薬剤が
弾かれてしまうので、薬効成分が爪の中にいる白癬菌へ届きにくく、
効果が現れにくいということがあります。

そこで、エフゲンを使った場合、以下の方法で治療を行って下さい。


【ステップ1】
液体薬を爪の下まで送り込むため、爪の表面を爪ヤスリなどで薄く削ります。


ステップ1


【ステップ2】
爪の上にエフゲンを染み込ませたガーゼ(脱脂綿)をのせて、
ラップで覆って絆創膏で止め、靴下を履きます。


ステップ2




外出される際には、この方法は無理だと思いますので、在宅されている時に続けてみてください。
なお、相手もガンコな爪水虫ですので、普通の水虫に比べて効き目が現れるまでに時間がかかります。
普通、爪が生え変わるのには1年以上かかるといわれています。



角質隔離作用


いずれにせよ、1年ほど治療がかかる長期戦の上、エフゲンを使うことによって角質隔離作用が生じ、
皮膚が写真のようにズルむけになってしまい中断してしまう気持ちになるかもしれませんが、
途中であきらめず、根気よく使い続けて、治療することが一番のポイントとなるでしょう。




爪水虫の治療方法


正しい爪水虫の治療方法とは。




治療方法




まず、ニッパーや爪切りを使い、深爪にならないように気をつけて、爪を短く切って下さい。

爪水虫の方は爪自体が白くにごっていたり、盛り上がって分厚くなっていますので、
爪やすりなどで爪の表面を削って薄くすることがポイントです。

ニッパーなどで白くなっている部分を切り取っている方もおられますが、
これも物理的に薬液を浸透させるのに効果があるので、良いと思います。


なお、爪水虫の場合、爪水虫専用のニッパーや爪切りが販売されておりますので、
そちらをお使いになられた方が、家族感染なども防ぐことが出来ますので、
オススメです。
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なお、この作業をされる際には、キズからばい菌が入ると二次感染をおこす場合があるので、
くれぐれも傷にならないよう、無理のない程度に気をつけて行ってください。


ここまで来たら、いよいよ、エフゲンを塗る作業に入りましょう。



エフゲンの塗り方




ここでのポイントは、爪そのものというより、

爪と皮膚の間にいかに薬剤を浸透させるかという事です。


そこで、まず爪の表面を塗るの事よりも、爪と指の境目にしっかりとエフゲンを塗って下さい。
ここが白癬菌の入り口ですので、しっかりと染み込ませましょう。


次に、エフゲンを脱脂綿やガーゼにエフゲンをしみこませて、爪の上に乗せます。
爪の表面がガーゼで覆われたら、ラップで包み、その上から絆創膏やテーピングなどで軽く止めます。

この湿布の方法で毎晩、お風呂から上がってお休みまでの数時間、続けてください。
なお、アルコールに皮膚が敏感な方は、短い時間の湿布から試してください。

注意点としては、爪の根元がピンク色に変わったら、この方法は中断し、
直接爪と爪と指の間に塗る方法に変えて下さい。


新しく白癬菌に感染していない爪が生えてきたにも関わらず、
この方法を取り続けると、逆効果となりかねないため、ご注意下さい。

その他の注意点



エフゲンを使うと現れる症状があります。



角質隔離作用




先ほどもお伝えしましたが、エフゲンを使った治療を行うと、
治療過程で角質剥離作用が生じるため、見た目がとても悪く、
また皮膚が白くなったり突っ張ったりします。

しかし、これは薬効成分が効いている証拠ですし、そのままお使い下さい。

また、サリチル酸の作用で皮膚が黒ずんでくる場合があります。
この場合も、爪白癬が完治し、塗布を止めていただくと、
次第にきれいな皮膚へと戻っていきますので、治療を途中で放棄せず、
ご安心してお使い下さい。

中には、爪と皮膚の間に空間ができたりする方もおられます。
確かに、見た目が悪くなる場合もなるので、驚かれることだと思いますが、
こちらについても、薬効成分がしっかりと浸透している証拠ですので、ご安心ください。


その他の症例として、爪が剥がれてこられる方もいます。
これも、新しい爪が生えてきますのでご心配は要りません。

なお、治療過程は、爪水虫にかかられている年数や罹患範囲にもより異なりますが、
様子を見ながら治療を継続していく事が大切です。


一般的な治療期間の目安としては、足の爪が生え変わるまで一年から一年半程はかかるとご理解下さい。
そのくらいの長期戦になるかと思います。


なお、爪水虫によく似た、圧迫による白濁や、掌蹠膿疱症など、
爪水虫によく似た爪の病気がございます。
爪の異常が見られましたら自己判断はせず、
まず爪水虫かどうか皮膚科の医師にご相談ください。
また効き目が感じられない場合も、一度、医師や薬剤師等にご相談されるのもいいかもしれません。


相談


爪水虫にならないためのコツ


爪水虫になりにくくする極意とは。




締め




最後に爪水虫の人は、以下の事を心がけるだけで、治療の効果が上がり、
爪水虫でない方には爪水虫の予防になる5つのポイントをお伝えしたいと思います。

【その1】こま目に部屋のお掃除をする。
     白癬菌のついた角質層はしっかりと掃除機も使って除去しましょう。
     床も雑巾やクイックルワイパーなどで掃除すれば完璧です。
     バスマットなどはこまめに取り替えて、日光でしっかり乾燥させて下さい。

【その2】足が濡れたら、丁寧に拭き取り、湿らせない。
     濡れたり、蒸れたりすることは、白癬菌を喜ばす行為です。
     お風呂上がりも丁寧に水分を拭き取って、乾燥させて下さい。

【その3】毎日同じ靴を履かない。
     最低でも2足の靴を毎日、交互に履くようにして下さい。
     特に革靴やブーツ、長靴等通気性の悪い靴は、一日中、履き続けないで下さい。
     日常生活では通気性の良い靴を履くことをオススメします。

【その4】毎日、お風呂に入って石けんでキレイに洗う。
     本当は、足が蒸れたなと思ったら、手を洗う感覚で洗って欲しいところですが、
     毎晩のお風呂の際だけでも、石けんでキレイに洗って下さい。
     フットケア専用のフットソープも販売されているので、
     それを使えば更に効果的でしょう。

【その5】5本指ソックスを常時履く。
     周りの方に白癬菌をバラまかない為にも、爪水虫を早く治すためにも、
     とても効果的なのが5本指ソックスです。もちろん普通の靴下でも大丈夫。
     靴下を履く事で、水虫薬の薬効成分が外へ漏れる心配もありませんし、
     周囲に白癬菌をまき散らかす防止にもなります。
     一日の中で最低でも2回は取り替えて欲しいものになります。



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いかがでしたでしょうか。




水虫薬エフゲンをご利用される方には、他の併用できない薬を服用されている方や、
肝機能が低下していて水虫の内服薬を飲めない方の他、
妊婦さんや授乳中のお母さんなど副作用を心配されて内服薬は避けたいと
おっしゃる方が多くおられますが、皆さんご安心してお使い頂いております。

素足になる季節などは、男性の方のみならず、サンダルやミュールを履かれる
女性の方は、特に爪水虫には悩まされるものです。
しっかりと爪水虫を治して、気持ちのいい、素足ライフを過ごしてもらえたら幸いです。


【動画版】爪水虫の治療方法とは


薬剤師のゆう子が爪水虫の正しい治療方法について、分かりやすく解説します。


週明け公開予定です。今暫くお待ち下さい。



さいごに

爪白癬と診断されると、皮膚科の先生は飲み薬でしか治らないとおっしゃいます。副作用を気にされる方は確かに多いですが、定期的に肝機能検査ををしながらお薬を処方してくださいますので、お医者さまとの約束を守り根気よく(1年くらい)経口薬を続けられると必ず完治します。

・・・でも、経口薬が血流に乗って足先の爪まで運ばれることを想像しますと、やはり懸念される方が多いのが事実です。女性のかたから、お薬を飲まないで爪白癬を完治させる方法のお問い合わせがとても多いです。
妊娠や授乳がございますので。
肝障害や腎障害の方で経口薬を飲めない方もいらっしゃいます。

では、どうやってエフゲンで爪水虫と闘うか・・・・・

やはり、これも経口薬と同様、根気との勝負だとお考えください。

エフゲンは爪白癬にも効果があります。ただ、爪の上から塗布していただいただけではなかなか効きません。爪の下の爪床(そうしょう)にエフゲンをどうやって浸透させてあげるかということです。

まず、爪を短く切ります。深爪しないようにしてください。

そして爪やすりなどで爪を薄くしていただきます。

くれぐれも傷にならないように気をつけて行ってください。
次に脱脂綿やガーゼにエフゲンをしみこませて、爪の上に乗せ、ラップで覆います。

エフゲンシップ方法ですね。

外出の時などは無理だと思われますのでおうちにいらっしゃるときに
この方法をお試しください。

ポイントは爪そのものというより、爪と皮膚の間にいかに薬剤を浸透させるか、です。爪の周囲ですね。

ただ、この方法を行っていただくと、治療の過程で見た目がとても悪くなります。薬効が現れると爪の周囲がボロボロになったり、爪と皮膚の間に空間ができたりします。


ですので、女性には完治までが少し辛いかなと思いますのでなんとか爪白癬を治したい方だけお試しください。

爪は全てが生え変わるだけでも半年から1年はかかるといわれています。そのくらいの長期戦でお考えください。

最後に、治療の過程での無理は禁物です。異常が認められた場合は、塗布を中止していただき、お医者さまへご相談ください。