水虫薬一筋30年

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その30.梅雨と水虫

冬の間、炎症も起こらず痒みもなく、治った!

と思っていた水虫も、5月の立夏を過ぎた頃からまた、症状が
出始めます。

角質の中におとなしく潜んでいた白癬菌も、新たに感染して
しまった菌も、ゴールデンウィークが終わる頃から活発に活動を
開始し増殖します。

お風呂場のカビと一緒で、白癬菌は高温多湿が大好きで
湿気の多い日本の風土は白癬菌がすみやすい環境といえます。

梅雨から夏にかけて、水虫にとっては絶好の季節なんですね。

特に感染に関しては、温度より「湿度」が重要な役目を負っています。

一般的に人は足に一日100ml〜200mlの汗をかきます。

乾燥し気温が低い冬と違ってこの季節は、外気の湿度も上ります
ので、汗も蒸発しにくく靴の中の湿度は100%近くになります。

足の表皮に菌が付着していて湿度が100%になると、たとえ温度が
20度以下でも比較的カンタンに感染してしまいます。


そして角質に感染した菌の増殖は、「温度」も重要になります。

体温に加え外気温が上り適度な湿気があると、菌の成長が
一気に活発になります。

高温で多湿の東南アジアの国々には、水虫の人が多いと
思われがちですが、実は欧米の靴を履く習慣のある国の方が
患者さんの数は多いのです。

梅雨のこの時期に「通気性の悪い靴」を履くことが、いかに水虫に
なりやすく、治りにくいかということですね。