前回の ★みずむしばなし★ 人の角質を宿主にする「好人性菌」に続いて
今回はペットの水虫「好獣性菌」についてです。
以前、メールで
「ペットが水虫にかかっていると獣医さんに診断されました。エフゲン
を塗布してもいいですか?また、人にはうつりませんか?」
というご質問をいただいたことがあります。
一見健康なワンちゃん、猫ちゃんでも白癬菌におかされていることが
あります。
30年ほど前から輸入ペットに寄生して、日本に入ってきたものと考え
れており、ペット屋さんのおりの中や、近所でのペット同士の接触に
よって感染します。
犬小胞子菌といって、もともとは犬や猫のみにつく白癬菌なのですが、
昨今のペットブームで室内で飼われていたり、子猫などを抱く気機会の
多い人に、稀にタムシとして人への感染が確認されています。
顎や、首、腕などペットを抱いて触れる箇所にタムシの症状が出ます。
このように動物を宿主にする菌を「好獣性菌」といいます。
でもご安心を。
猫ちゃんの菌が人の皮膚についたからといってすぐに感染するわけでは
ありません。
人の白癬菌が感染するのと同じで、湿度や温度、長時間洗い流されず
皮膚の表面にとどまっている、などの条件が整っていないと簡単には
うつらないのです。
また、前回お話したように「好人性白癬菌」は、人の角質に対して免疫的
排除をされないように進化してきたので、感染しても症状が出るまでわか
らないのに対し、「好獣性白癬菌」は人の角質につくと、排除しようと
する強い免疫反応が出るので皮膚が赤くなったり、炎症を起こしたりして
比較的早く気づくことができます。
ワンちゃん猫ちゃんの水虫には「エフゲン」をお使いいただくことが
できません。
必ず獣医さんに診ていただきましょう。
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